名古屋市より入庫の964タルガのパーツ塗装になります。
タルガの特徴的なピラー部分のカバーパネルです。
タルガはイタリア語で盾という意味だそうです、初めて知りました。
タルガ最近は991や992でも流行ってるんでしょうか?よく見るような気がします。


元々はステンレスの素地の部品なんですが、以前に黒く塗られてしまっています。ステンレスに直接塗料を塗ったので密着が弱くてこんなにハゲハゲになったのでしょう。
素地まで剝離してマットクリアーを塗装して純正の様に戻したいとのご依頼でした。


まずはこちらの剥離剤を塗布して素地の表面を傷つけないように劣化した旧塗膜を剥離していきます。


剥離剤を塗布してしばらくすると、塗膜がブヨブヨになって浮き上がってくるのでヘラなどでこそぎ落とします。

画像をタップしてみてください。きぼじぃわるぅ~

時間をかけて旧塗膜は全て綺麗に取りきりましたが


ここで素地に腐食があるがわかりました。薄茶色くシミの様なってます。ステンレスですがもらい錆でしょうか?
クレンザーとか使ってみたんですが何故かあまりきれいになりません。
他にも深めの傷もついてしまってます。
お客様にご相談したところ、お持ちの991のタルガに似せて色を塗ってほしいと作業変更になりました。

この素地の状態でも飛行機の部品みたいでカッコいいなぁ~


ここでも素早くステンレス用のエポキシプライマーを塗装します。


ウェットオンウェットでサフェーサーを上から塗装します。

プライマーもサフェーサーも似たような色なので分かりにくいですがサフェーサー乾燥後です。

綺麗にまんべんなく研磨するためにドライガイドコート(黒い粉)を塗って、それが残らなくなるまで研磨します。

水分を切って、塗装しない裏の部分をマスキングします。

サンプル用にお借りした991タルガを使って調色していきます。
デザインも964の物に似てますね。


いきなりパネルの塗装完了です。塗装中の写真を忘れましたがサンプルに近い色で仕上がりました。


エンブレムはツヤ消し黒で塗装しました。

エンブレムを付けたら完成です!
金属感のあるシルバーでシャープな印象になりました!
やってみると楽しい作業でしたね。

ツヤ消しクリアー仕上げは塗装後の磨きが出来ません。当然磨いてしまえばツヤが出てしまうからです。
磨けないのでいつも以上に細心の注意を払って塗装しました。
おかげでブツ無く塗れましたが、ツヤ消しクリアーの塗装段階でホコリなどが乗ってしまえばやり直しです。
1回で綺麗に仕上げられて良かったです!

ちょっと変わったご依頼でも喜んでお待ちしてます!!