こんなことないですか?
長年乗った車の塗装がハゲてきた!なんてこと。
別に差別用語のつもりじゃありません!

今回のヴェルファイアのボンネットがまさにそれ!

しかも、まだ10年もたっていないヴェルファイアなのにこの状態。チョット悲しいですよね。いや随分か?

原因は塗膜の劣化。本来、新車のクリアー塗装も私たちが使うクリアー塗料も紫外線防止剤が入っています。しかし、このヴェルファイアは、以前ボンネットの修理をしたことがあるということなのでその時の塗装のクリアー層が薄く、紫外線で塗膜が侵されたと考えられます。ボディー上面は特に紫外線の影響を受けます。ルーフやボンネットの色が剥げた車もたまに見かけますがこれも同じ現象です。
一旦この症状がでるとその後の進行は速く半年ほどでかさぶたの様に塗膜が剥がれ落ちだします。最終的に鉄板までも侵されてしまいますので早めの塗装修理をお勧めします。

塗膜不良はどの程度下に影響しているか判らない為、塗膜が劣化している層まで削ります。鋼板まで全ての塗膜を剝離したほうが良さそうです。大胆ですが後々を考えますと今回はこの修理方法が最適だと思います。
YKBでは剥離剤を使わずにサンダーを使用して塗膜の剥離作業をします。最初は粗目のサンダーから進めて鉄板が薄く出てきたら
細目のサンダーに変えていきます。鉄板を必要以上に傷めない為です。

鉄板むき出しの状態です。へこみも見当たりませんでした。
前回はきっと傷程度の修理塗装だったのではないでしょうか?

酸化防止と塗膜の密着の為にプライマーを塗り乾燥後、その上にサーフェーサーを塗った状態です。完全に鉄板まで剥離をしたら、なるべく時間をおかずにプライマーなどの処理をします。少しでも空気に触れて酸化するのを防ぐ為です。

この後、水研ぎしながら平滑面を出したら塗装です。

ボディ色で塗って磨いたら完成!
美しい!ハゲハゲからおさらばです。

ビフォー

アフター