板金塗装YKB

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引き続き、ポルシェ993スピードイエロー全塗装です。前回はいわば「バラし編」でしたが今回は「塗装編」です。

と、その前に下の写真はドアの内張りを外した状態です。
このポルシェの歴史を考えたらしょうがないのですが、やはり運転席側は内側のボードが腐っていました。ここが痛んでいない空冷の方が珍しいくらいです。しかし助手席側は大変綺麗な状態で、今までの扱われ方がうかがい知れますね。

入庫してからすぐにどこに凹みがありキズがあるのか、直さなければいけないのかをじっくりとみます。
ばらしをしながらもう一度修正しなければいけない箇所をさがしていきます。

さて、塗装編です。
ボディの白く見えるところはサフェーサーです。小さな凹みが有ったりキズがあった箇所です。下地処理です。

ほとんどが小さなキズや飛び石痕でした。

全体的には大変綺麗なポルシェでした。

こんなにきれいなポルシェを全塗装したことは初めてです。
むしろ、最初はお断りさせていただいたくらいです。 笑


スピードイエローは調色に非常に気を使う色で、黄色と緑色のバランスが非常に難しい色でした。
紫外線の影響をあまり受けていない箇所をいくつかピックアップして色合わせを屋外の午前中・ブースの中で、とオリジナルの感じをいかに再現するかに注意しました。

まずは両フェンダー。全塗装とは言え、一気にすべてを塗ってしまうわけではなく、部分部分にいくつかに分けて順番に進めていきます。

マスキングをして、修正した箇所に下色を塗った状態です。
黄色は色止まりが悪いので一旦、白が入った類似色でサフェーサーのグレーの上に被せていきます。

クリアーまで入った塗装直後の状態です。

スピードイエローは色の止まり(染まり)が悪く何度か塗り重ねていかなければいけません。塗料の膜厚が少しでも厚くならないように下色を入れるわけです。何度も塗り重ねるということは場所によって色の違いが出やすくなります。それだけに今回のように広範囲を塗る場合はいくら時間をかけて調色をしても、実際の塗装作業にも普段以上にに気を使います。
塗装ブースの蛍光灯の下ではきれいに塗れたつもりでも、太陽の光の下ではまた見え方が違ってきます。次の場所を塗る前に晴れた日の太陽の下でフェンダーの出来上がりのチェックをしなければいけません。

フェンダーの出来上がりが大丈夫ならまた別の日に次の箇所の塗装にかかります。
次は天井からクウォーター、ステップ部分。

フェンダーの時と同じように次の日に太陽の下で出来上がりのチェックをします。この時に前回塗ったフェンダーと今回塗った箇所の色が合っているかのチェックもします。同じように塗ったつもりでも紙を外して比べたときにフェンダーとクォーターの色が違った!ということはありえることです。きれいに塗れたつもりでいてもカラーサンプルと比べてみるまではほっとできません。

大きな箇所は塗り終わり、次はドア、ボンネット、リアのエンジンフード、バンパーなどです。

リヤのエンジンフードのウィングは普通はバラバラにはしない部分までバラして塗装しました。どうしても、細かい部分はマスキングテープでは塗り分けられなかったり、出来上がりがきれいにいきません。もちろん、バラバラにすることの「壊れる・割れる」などのリスクはありますので慎重に作業しなければなりません。

ウィングのグリルは新品に交換しました。
993は苦労しましたが分解できました。
964はここまで分解するのは無理ですが。

天竺までの道のりは遠し・・・

 


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